2017年10月10日火曜日

【column】僕らの未来と暗号通貨【コラム】

暗号通貨は世界をどんなふうに変えるのか。

先日、経済圏について考えることがあったんだけど、権力だとか統治の象徴こそが貨幣だとか法定通貨なんて呼ばれる価値基準なんだろうなって漠然と考えていた。

まさに、コミュニティーに通用する巨大な価値観やルールって、法律だとかに通ずる大切な部分だからね。

ってことは、暗号通貨は国の在り方すらも変化させる力があるんだってことになるんじゃないだろうか?



ビットコインへの反発心は何故絶えないのか

一つの経済圏ってのは、言い換えればその通貨だけで全ての生活を賄える地域やコミュニティーのことを指す。
もうすこしミクロな見方で経済圏を指すこともあるだろうけど、商圏だとかそういった話は抜きにして、通貨単位で経済圏を考えていこうとおもう。

例えば、基本的には日本円が過不足なく使える場所は日本で良いと思う。
米ドルも同じことが言えるけど、名目上は他の国なのに一般的に使用できる通貨が日本円だっていうなら、そこは経済的に日本ていう認識になると思う。

経済による侵略ってのはこういう結果だよね。
自分の国の通用貨幣がビットコインに侵略されてるなんて考える人たちにしてみれば、この状況は間違いなく認められるものではない。

むしろ積極的に警笛をならして、日本という経済圏を全力で守るために闘わなくてはならない。なぜなら、このまま一般家庭にひろまってしまうようでは、日本は日本じゃなくなってしまう可能性が生まれるからだ。

一体誰に支配されてしまうのか?

まず、私たち日本人は円に支配されている。

日本国民という立場と義務を与えられ、すべからく全うすることでそれなりの自由を手にするという構造だ。

しかし、発行元がはっきりと権力をにぎっているため、可能性として今現在の円の価値を左右されることは、権力が行使できる力の一つとして存在する。
例え状況がそれを許さないとはいえ、その可能性はゼロではないのだ。
どこかの組織がクーデターを起こして日本銀行を軍事占拠した時点で日本円は詰む。

どんなに日本安全神話を唱えたところで、某北国がICBMの一つも開発してピンポイントに攻撃されてしまえば、絶対的に終わるわけではないけれども、簡単に日本の経済活動は麻痺してしまう。

とても頑丈だけど、壊れないわけではない楼閣に立っている。

そんな日本は民主主義を掲げているので、きっと問題点を洗い出してあたらしい発行制度と貨幣を生み出して早々に対策を講じてくれるはずだ。これまで脈々と続いてきた建前上は日本銀行という法人事業という状況の上に運営されてきた発行事業を。

……なんかいろいろと固めすぎて大変だね。

***

それに比べてビットコインは、既存の資本主義社会からの脱却を建前として、とてもおおくの思想が込められたシステムだ。
その根幹には「金銭価値の自由化」があげられているんだけど、その意味がここで大きな影響を及ぼしてくる。

ビットコインには発行主体がない。

強いて言えば発行しているのはマイニングを行っているマイナー達だ。

そして、ビットコインそのものの方向性を決めているのはマイナーだけではなく、ビットコインに関わるあらゆる人たちが決めている。
自分の資産が左右される大事な内容だから、その動向に誰もが真剣になって議論を進め決められていることは、暗号通貨のことをよく勉強されている人ならご存知だと思う。
つまりビットコインを一つの国として考えた場合、その先を決めているのは私たちユーザーであることがより顕著に理解できると思う。
未来に歩む道程を提示しているのは、より知識と才能にあふれたスペシャルで最高なハッカーたちだが、彼らが示す未来のうちのどれを選ぶのかは、結局実際に使っている私たちユーザーという構図だ。
これほどまでに民主的なシステムはない。

私たちは確かな確信をもって、自らの運命を勝ち取るための選択肢を得られるようになる。

そういう意味では民主国家として一日の長をもつ日本にとって、きわめて馴染みやすい政治体制をもったコミュニティーではないだろうか。

ビットコインの政治家(ハッカー)にはだれでもなれる

ビットコインという国家の運営に指針を与えることのできる政治家(ハッカー)にはだれでもなることが出来る。
方法はとても簡単で、開発プラットフォームとして利用されているGitHubに登録し、Bitcoinにアクセスして自分が考えた政策(ソース)を提案すればいいだけだ。

どんなに優れたシステムでも問題や課題は常に運営者の頭を悩ませ続けている。

あなたがもしもとても優れたエンジニアで、問題を解決するためのより良い方法を提案できるのならばビットコインコミュニティーは常に大歓迎してくれるだろう。

天才的な子供が開発者になるかもしれない
プログラミングが注目を浴びてきている時代背景から、今後日本人の優秀な子供たちが開発に関わるシーンも見られるかもしれない。

ビットコインが創る新しい世界

ここまででカンの良いひとなら既に分かっちゃったかもしれないが、ビットコイン経済圏はすでに経済国家と言える。
しかも恐ろしい事に、共通言語の壁はまだまだあるものの、価値のすり合わせが終わってしまっていることはとてもすごい事だ。

そして着々と利用者という名の国民を増やし続けており、すでに小国家程度の経済規模を有している。
単純に「使える」場所を版図とするなら世界中に点在することになり、その広さは計り知れない。

今後もしもこのままビットコイン経済圏が増え続けていけば、ビットコインを通じて世界国家が樹立してもおかしくない。


距離の壁や言葉の壁、人種の壁をとっとと飛び越えて、本当の意味で地球人としてひとまとまりに成れる。


そんな未来を、私は暗号通貨に感じてやまないんだ。


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